この手を伸ばして。

3次元の世界にいながら届きそうで届くことのない2次元にも思える5人組に対する、まあ、だいたい自己満足です。

2時間目:大野先生「釣った魚をおいしく食べる方法」

 
二宮先生の前振りでスクリーンが青くなり、大野先生の写真が映る。
 
大野:2時間目は僕、大野智の研究授業です!助手はぽっちゃりキャラの桐山照史くんです。
桐山:キャラですよ?!キャラです!よろしくお願いします。
 
大野:自由研究ということで、自分が一番興味があることを考えたら、まあいろいろあるんですけど、何といっても釣りかなと。
桐山:間違いない。
大野:ということでね、釣りにしました。桐山も釣りをするので、助手に選びました。
櫻井:桐山はどんな魚を釣るの?
桐山:えーそうですね。ブリ、タイ……とか、大きいものを。
櫻井:先生的にはどうなんですか?ブリとかタイっていうのは。
大野:いや、タイなんてね?こんな大きい(両手を体の前で広げてタイの大きさを表現)から釣るのはなかなか大変ですよ。
桐山:20分くらい格闘しますね。
櫻井:ふぇー……!
大野:それくらいするよね!だからすごいンす。
ところで桐山くん。桐山くんは魚釣ってる時どんなことを考えてますか?
桐山:そーですね、釣った魚をおいしく食べたいなあと思いながら釣ってますねー。
大野:ですよね!ということで、今回の研究のテーマは「釣った魚をおいしく食べる方法」です!
 
大野:ではね、ここで、1対1で僕と魚釣り対決をしたいと思います。今日の相手はー……櫻井くん!
櫻井:おれ?!
大野:はい、僕と対決です!
(大野・櫻井・桐山はステージ1塁側に設置された海のセットへと移動。)
松本:櫻井さん、釣りの経験は?
櫻井:釣りですか?2、3年前に大野智とプライベートで行ったくらいですかね。
(スタッフから手渡されたライフジャケットを配る桐山。海のセットといえども、ビニールプールに水を張り、ボートを一隻浮かべたものなので、溺れるほど水深は深くないです。風景としては海というよりも釣り堀。)
櫻井:(ライフジャケットを受け取りながら)……溺れても泳げるよ?
桐山:ぜっったいに落ちないでください!
櫻井:……最後だからさあ、
桐山:ぜっっったいに落ちないでください!!だめです!!
櫻井:…………えー……。
(不承不承といった表情でボートに乗りこむ櫻井。少し遅れて大野が乗り込む。櫻井→客席側、大野→ステージ側。)
大野:今日は、真鯛を釣りたいと思います!餌はエビです!
櫻井:まさに「海老で鯛を釣る」!!
大野:そうです~(にこにこ)。時間は3分ね。ではいきますよ。よーい、……スタート!!
(ボートに備え付けられた釣竿を手に取り、釣りに挑む2人。桐山は櫻井の近くでスタンバイ。)
桐山:翔くんがんばって!!!
(櫻井くんの竿に先に魚がかかります。)
櫻井:うわ!?!?
桐山:かかってる!!かかってる!!
(一度魚が食いついたものの、引き上げる前に逃げられてしまった櫻井くん。)
桐山:餌足します!?
櫻井:あるからいい!!っていうかだとしたら(餌が釣り針に残っているとしたら)さっきのは何!?
(櫻井くんと桐山くんがわたわたしている間に大野くんが釣り上げます。)
大野:釣れました~!
相葉:珍しい!!!リーダーが釣った!
大野:珍しい?!
櫻井:えー、負けたぜ……。
大野:釣り対決が終わったので、今度はこの鯛をおいしく食べたいと思います。VTRどうぞ。
 
(都内の有名な和食店で、板前さんから魚のおろし方を教わる大野くん。VTRは、「僕は魚を釣るのは大好きだけど、捌くのはちょっと苦手……」のナレーションから始まります。)
(VTRが開始されるとステージの照明が落ち、先生・助手はステージ下にはけます。VTR終了頃にステージに戻ってきた時、先生方はジャケットを脱いでいたので、パッと見ると白衣を着ている助手の子たちと区別がつきません。大野先生はワイシャツの上に無地の白衣のような衣装(前を開けていたので白衣のように見えましたが、閉じていれば白衣よりは割烹着のような衣装でした。)を羽織って登場。)
 
(ステージに用意された調理台に立つ大野先生、桐山くん。まな板の上には釣り上げた真鯛。)
大野:魚を刺身にして食べるようになったのは室町時代のころからだと言います。
二宮:せんせー。室町時代っていつですかー?
大野:今から約600年前です(キリッとキメ顔)。
二宮松本:おぉー!!
二宮:さっすがあ!ちなみに、室町時代の前は?
大野:……そこまで訊くか!
二宮:一応ね!
大野:いーーだろ!室町からやってるんだから!!(キレ気味)
二宮:ソウデスヨネー。
大野:いいですか?!これから真鯛を2つの切り方で切ります!
二宮:「切り方で切」る……。
 
(VTRで流れた、板前さんに教わった簡単におろせる方法で鯛をおろし、その後、鯛の身を切っていきます。)
大野:まずは「平造り」。包丁を真っ直ぐ下します。スーパーとかでよく見るやつね。
櫻井:切り慣れてますねー。
大野:まあね(嬉しそう)。
大野:次は「へぎ造り」。身の繊維に沿って切っていきます。
(鯛を切ってはお皿に盛っていく大野先生。平造りとへぎ造りをそれぞれ違うお皿に盛ります。)
二宮:(お皿に盛られた鯛の切り身を見て)あぁた上手ね、こういうの……。
相葉:きれいねー。
大野:はい、では櫻井くん!味の違いを!!
櫻井:おれ?!釣ってないのに?
大野:(釣り針に)かかったから!
櫻井:かかっ…………うん……ソウネ……。(釈然としない表情)
(平造り→へぎ造りの順で無言で食べる櫻井。)
櫻井:…………僕ねーー、ぼくはね。この大阪―東京で(ワクワク学校やってきて、ふたつの切り身を食べた)みんな、変わる変わる言うけど、嘘だと思ってた……。……変わるねー……。
(「負けた」と言わんばかりに頭を垂れ、ため息まじりの感想に先生と助手たちが思わず笑ってしまいます。)
相葉:変わるよねえ。
二宮:何が違うの?
櫻井:何がっていうか、食感が違うから(味が)違く感じる。へぎ造りはサクサク食べれるよね。
(ふと顔を上げ、目をパチパチと瞬かせる櫻井。)
櫻井:何か足りないと思ったら醤油!!!あーーーーーーーーーー!!!!!!
大野:ごめんね、言わなかったね。
櫻井:(がっくりと肩を落とし、席に戻りながら)でもふつうにおいしかったよ。
大野:みんなもお腹空いてきたでしょ?なので次に、梅しそ鯛茶漬けを作りたいと思います。(上手く口が回らず、「うめしそたいちゃづけ」を噛みそうになる大野先生。)
松本:それ(「梅しそ鯛茶漬け」と言うのが)苦手ね、「うめしそたいちゃづけ」(笑)。
大野:うん難しい……僕苦手。
櫻井:桐山、料理は?
桐山:しますします。
櫻井:最近作ったのは?
桐山:めんマヨパスタ。
二宮:高カロリーだな……。
松本:ちゃんこじゃないの?(きょとん顔)
相葉:ぽっちゃり担当だろ?
桐山:あだ名です!!!それになんですか!めんマヨパスタちゃんこって!!!がっちゃがちゃじゃないですか!
(なんて、わちゃわちゃしている間に梅しそ鯛茶漬けが出来上がり、みんな食べ始めます。)
桐山:二宮くんどうですか?
二宮:(マイクとイヤホンを外して食べていたので、慌ててマイクを着けて)おいしゅーーございます。
桐山:櫻井くんどうですか?
櫻井:ぷりっぷりしてて美味しいです!
桐山:中間くんどうですか?
(ダシがきいていてとてもおいしいです、とかだったと思います……忘れましたごめんなさい……。)
桐山:濵田くんどうですか?
濵田:あの、身がぷりっぷりで……
櫻井:!?
(隣にいる二宮に叩かれる濵田。)
松本:おいおいおい、とんだコメント泥棒だな!
櫻井:おまっ……それ、もしこれがテレビでお前のコメントが使われたら、おれっ、おれのっ……!とんだコメント泥棒だからな?!?!(かなり必死)
濵田:すいません、ほんとすいません、すいません!!!
 
*大野先生、まとめに入ります。
大野:こんなことを聞きました。「最近の子どもは、切り身しか見たことがないから本来の魚の姿が分からない」というのです。それを聞いて僕は衝撃を受けました。
スーパーも便利でいいです。切り身の状態だと食べやすいです。でもたまには一から切ってみてはどうでしょうか。魚についていろいろ知っていると思っていた僕も、今回、先生(板前さん)に教えてもらって、知らないことだらけで、「目から鱗」でした。魚だけに。先生に教えてもらい、たくさんのことを覚えた僕はまさに「水を得た魚」です。魚だけに!
それでは、今日のまとめです。
 
「知れば知るほど 魚はもっと 美味しくなる   智」
 
 
大野:これで授業を終わりします。助手は桐山くんでした。ありがとうございました。続いてはこの先生です。
 
 
 

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